Meltな気分で

コギトが書く、時事中心の雑多なブログです。暇つぶしにどうぞ。

座間事件の遺族が貼り紙で取材のお断り~実名報道、顔写真の公表は必要か?

スポンサーリンク

f:id:kogito1:20171110235903j:plain

座間事件では9人の若者が犠牲になったが、そのうち、群馬県出身の15歳の女子高生の家族は、自宅の玄関に上のような貼り紙をした。

 

『今後とも、本人及び家族の実名の報道、顔写真の公開、学校や友人親族の職場等への取材一切お断りします』

 

被害者遺族の気持ちとしては「そっとしておいて欲しい」ということで、これは当然のことだと思う。

実は今回の事件では被害者の素顔(個人情報)を公表することに疑問を呈する意見がネットでは多く見られる。

事件の性質上、被害者の顔写真、名前、生い立ちを詳しく報道することが、いわゆる「二次被害」になるのでは?という指摘だ。

遺族や被害者を好奇の目で見る人間もいるかもしれない。

さらに現在のネット社会では、一度出た個人情報は半永久的に消すことはできない。遺族が忘れたいと思っても、ネット上では残る。

これはとても辛いことだろうと思う。できれば実名報道なんかして欲しくないと思うのは当然だ。

 

しかし殺人事件の被害者を実名や顔写真を出して報道することには意味のあるケースもある。

 

10年前、名古屋で起きた闇サイト殺人事件は、被害者が1人だという理由で死刑を免れる可能性があった。

しかし、被害者がどんな女性であったかを知ることで、世間が犯人を絶対に許さないという空気になり、それが裁判にも影響を与えた。被害者の母親は必死で死刑を求める嘆願書を募り、様々な媒体のメディアが事件の詳細を追った。

 

人ひとりの人生を犯人が自分勝手な理由で突然終了させてしまう。それがどれだけむごいことか。被害者の素顔を公表することで、世間はまるで自分の娘が殺されたかのように同情でき、犯人を憎むことが出来るのだ。

 

もし、闇サイト事件の被害者が匿名だったら、裁判の結果は変わっていたかもしれない。

実名報道には功罪があり、どうすればいいかは答えがない。

 

ただマスコミの報道の在り方に疑問の声が上がるのも当然だ。我さきにと遺族の家に押しかけ、強引に話を聞きだそうとする。ワイドショーは視聴率欲しさに繰り返し報道する。

しかも、遺族が実名や顔写真の公表を望んでいない場合は、それを尊重すべきだと個人的には思う。報道の自由も規制されるべきだと。