Meltな気分で

コギトが書く、時事中心の雑多なブログです。暇つぶしにどうぞ。

日本には人種差別はない~アート・ブレイキーが感激した日本とは?

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1961年に初来日したアメリカのジャズ・ミュージシャン、アート・ブレイキーについての逸話で非常に興味深い話がyoutubeにあったので紹介します。

話をしているのは石井希尚氏。 


 1960年代に黒人のジャズグループが日本にやって来て、本当に有名な、ジャズメンなら誰でも知っている話ですが、

黒人の差別真っ只中に日本にやって来たんですよ、まさに公民権運動とかやってる頃です。彼らは世界中をジャズミュージシャンとして旅しているわけですけど、黒人のミュージシャンは酒の肴みたいな扱いなわけです。ちゃんとした人権もないわけですから。

なのに日本に来たら空港がものすごい人でごった返していたんですよ。「なんだ、これ」と彼らは思った。自分たちを迎えに来ているわけがない、と思っているわけですよ。

実際にハリウッドスターがたまたまその飛行機に乗っていた。ところが、オーディエンスがハリウッドスターの方に行かないで、彼らを待っている。横断幕もある、アート・ブレイキーとかジャズメッセンジャーズとか、プレスとかもいる。大歓迎です。それであまりにもびっくりして、わけもわからず感動してしまった。

そしたら一人の少年が「写真を一緒に撮ってくれませんか」と言ってきた。

アート・ブレイキーはこう答えた。「本当にいいのですか?僕は黒人ですよ」と。

少年は何を言われているのかわからず、「当たり前じゃないですか。だって、あなたはアート・ブレイキーでしょ」それにアート・ブレイキーは感動した。アメリカでは絶対にありえないから。

さらに自分たちの演奏がラジオで放送されると聞いて、それもアメリカではないことなので、大感激した。

彼らは日本のコンサートが終わってからハワイに行く途中の飛行機でみんな日本を去りたくなくてワンワン泣いた。世界で日本とアフリカだけが自分たちを人間として認めてくれた。アート・ブレイキーはその感激を忘れられなくて、死ぬまで毎年ジャパンツアーをやり続けた。

 

 

左翼の人権家と称する人たちは、日本人のレイシズムに対する意識は世界から遅れているからもっと啓発していかなくてはいけない、というようなことをよく言う。

しかし、それは間違っている。

というより、日本人は白人たちがもっているような差別意識は最初からない。白人は黒人を本当に家畜のように扱った。人間ではないので感情移入さえしない。それはインディオに対しても同様だった。文字通り奴隷だ。

日本人にはそのような差別意識はない。

あるとしたら、よそ者に対する「畏怖」の念で、黒人に対しても同様の畏怖から来る偏見だろう。

だから日本人は怖れがないとわかっていれば、相手を尊重し、歓迎し、リスペクトする。

ダルビッシュが、グリエルから東洋人差別をされたとしても、ダルビッシュもそして我々もピンと来ない。MLBがダルビッシュを賛美しても、ダルビッシュはたいしたことでもないのに、と思うだろう。欧米社会での人種差別の苛烈さを理解できない。

日本人は、昔から外国や外国人という存在に怖れの感情と強い好奇心と敬意を持っている。幕末から維新の時代はそれを象徴している。

人種差別に関して、日本人は枠外にいるので、欧米式の一般論で、日本人を啓発しようとしている左翼の論調にはいつもズレを感じる。

 

話を黒人差別に戻すと、アート・ブレイキーのような話は、まだ他にもあって、日本には人種差別がないというのは部分的にはあっていると思う。