Meltな気分で

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とんねるずの「保毛尾田保毛男」の件をアウフヘーベンする方法

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とんねるずの「みなさんのおかげでした」で30年前の名物キャラ「保毛尾田保毛男」を再登場させた件について

ネットではLGBTの差別を助長するという批判論と、昔のことだし、設定キャラだし、まあいいじゃないかという擁護する意見の両方が出ているようだ。

 

個人的な感想を述べさせてもらうと、

このことが、問題化しているという時点で、この問題はすでに深刻な差別の問題ではなくなっている、ということ。

わかりにくい説明・・・ですね。

つまり、「声を上がられるほどにLGBTは社会的に認知されているのだ」ということ。

実は、本当に問題だったのは、30年前にとんねるずが、このキャラで笑いをとっていた瞬間。

誰もこれが差別だなんて思っていなかった時、人知れず苦しんでいた人間がいて、その時の方が深刻だったということ。

よって、今回の件が偏見を助長するというより、現代の日本がLGBT、とくにゲイに関して社会がかなり許容し始めた証拠に見える。(これは30年前との比較の問題で、まだまだ認知は低いというのも否定しない。また子供世界におけるこの件によるイジメ問題も除外する。あくまで大人社会の話に限定)

 

海外の方がLGBTに対して理解が進んでいるというふうに考えている人は多いだろうけど、ニューヨークやロスやロンドンやパリだけが世界ではない。キリスト教国家やイスラム教国家では同性愛に対する根強い拒否反応がいたるところで残っている。

日本の場合、差別は無知から来る。

だから社会が認知することが重要。

海外の場合は差別の根底に宗教がある。社会的な認知とは別問題。だから解決しない。アメリカが中絶問題でいまだに二分されているのを見ればいい。

 

今回のとんねるずの問題は、だからやや過剰に映る。

あまり、この程度のことを気にし過ぎていると、日本は何も言えない国になってしまう。

 

もう一つは受け取り手の問題。

自分がゲイだとカミングアウトしている人間は、とんねるずのキャラを笑い飛ばせるだろう。逆に秘密にしている人間は笑えないし、とても嫌な気分になる。

薄毛の男でも、スキンヘッドにしてしまえば、テレビでハゲネタを見ても、笑えるだろうが、薄毛を隠している人間は笑えない。

 

たぶん地雷なんか山ほどある。LGBTだけじゃない。

私は色盲だが、テレビで昔そのことを揶揄する場面があって、それを見た時は落ち込んだものだ。

誰もが傷つかない番組を作ることなんて不可能だろう。もし、不快な場面に出くわしたら、抗議の声を上げればいい。

抗議を上げることで社会的認知が深まる。

そして社会的認知を深めることによって、カミングアウトする人間が増える。

カミングアウトする人間が増えれば、差別の段差が無くなり、やがて消滅へと向かう。

差別の段差が消滅すれば、それを面白キャラとして取り上げても問題なくなる。

テレビでの表現が萎縮しないためには、そういう道筋がベストではないか。

差別問題を無効化し、かつ「保毛尾田保毛男」を面白がるには、そのようなアウフヘーベン的(!?)解決はどうだろう。