Meltな気分で

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駐韓大使らを帰任させる理由は北朝鮮有事か?

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突然、岸田文雄外相が3日、長嶺安政駐韓大使と森本康敬釜山総領事を帰任させると発表した。

もちろん、この決定をしたのは安倍首相である。

ソウル、釜山の慰安婦像はいっこうに撤去される気配はない。問題は何も解決していない。なのに安倍首相は大使と領事を韓国に戻すことにした。

世論は納得しないだろう。これで安倍政権の支持率は少しは落ちるかもしれない。

しかし、安倍首相はそんなこと百も承知で大使と領事の帰任を決めたのだ。

何故だろうか?

 

ニュースによると、その理由として時事通信はこう述べている。

『韓国では、慰安婦合意を主導した朴槿恵前大統領が罷免され、来月9日の大統領選を受けて新政権が発足する運び。大統領選の主要候補が慰安婦合意の見直しを主張していることから、日本政府としては現政権のうちに少女像撤去などを促す必要があると判断したもようだ。大使不在長期化による日韓関係停滞は望ましくないとの配慮もあったとみられる。』

 

韓国の現政権は何もしないだろう。仮に大使と領事を帰任させ、現政権に大使が「慰安婦像を撤去せよ」と直談判したところで、韓国世論の反発を招いてまで黄教安大統領代行が撤去に応じるとは思えない。あと一ヶ月で終わる政権で責任なんかとるわけない。

つまり、この帰任は日本の100%譲歩ということになる。

しかも、次期大統領が「日韓合意の破棄」を公約にしているから、この問題は解決するどころか、さらにこじれるのは必然だ。

ただし、そうなると、大使の帰任は新政権になったらなおさら無理だ。

日本の100%の譲歩だが、帰任するならこのタイミングを逃すと永遠に来ない。

だから帰任させようと考えたのか。

いや違うと思う。

仮に何年間も大使、領事が不在でも日本に実害などないのだ。大使館領事館の仕事は職員がいればすむ。在韓邦人が不便さを感じることはない。

それがわかっていながら、なぜ安倍首相が大使領事を韓国に戻したか?

よっぽどの理由だ。

安倍政権の支持率が落ちても、あるいは慰安婦問題の解決が遠のいても、大使と領事を帰任させる必要があった。

もうこうなると、北朝鮮の問題しかないだろう。

北朝鮮でアメリカが軍事行動する可能性はきわめて高い。

米中首脳会談が間もなくあるが、その後すぐにでも北朝鮮有事が勃発するかもしれない。そうなると日本はまぎれもなく当時国になる。

情報収集のための、駐韓大使の役目は非常に大きい。有事になれば、日韓がどれだけ反目していても協力しなければならない。また、在韓邦人の保護にも全力尽くさなければならない。

日本はさらに拉致被害者の問題も抱えている。有事になった時、北朝鮮の国境に近いソウルに大使がいないことのデメリットは計り知れない。

おそらく、駐韓大使ら4日に帰任させる理由はそこだろうと推察される。