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Meltな気分で

コギトが書く、時事中心の雑多なブログです。暇つぶしにどうぞ。

無料貸出の傘が返却されない本当の理由は?

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名古屋市の地下鉄で傘の無料貸し出しをおこなっているようだが、そのほとんど12万本が返ってこないそうだ。そのことに関して中国人が「日本人も民度が低い」などと反応している。これ、意外と日本人の本音と建て前を表しているように思えて、興味深いので取り上げてみる。

昨今、中国人は世界中を旅行している。それと比例して、中国人観光客のマナーの悪さが悪評となっているようだ。

そのことに中国政府からも旅行者に対する注意指導がされているとのこと。観光地で唾を吐く、喧嘩をする、大声で喋る、などのマナー無視をしないようにとのお達し。

自国のマナーに恥ずかしいと感じている中国人は、逆に日本人のマナーの良さを「民度が高い」などと絶賛していたわけだが、今回の記事は、日本も民度が低いのかという一種驚きがあったかもしれない。

街で財布を拾ってもほとんどの人が交番に届ける日本人。電車の中で忘れ物をしても返ってくる日本。

なのに傘はそのまま持ち去る。

なぜだろうか?

中国人でなくともちょっと不思議に思う。

一つは傘は安価なものだからという気持ちがあるのかもしれない。

それと返すのが面倒くさい。いつでもいいという気持ちもある。

だが、私は本当はもっと別の理由だろうと思う。

例えば、街中で財布が落ちていた場合、ほとんどの人がそのまま中身も確認せず、交番に届ける。その最大の理由は「他人の視線」である。

お金をそのままネコババしたい気持ちがある人もいるだろうが、そうしないのは周囲に人の視線があるからだ。

もし財布が山の中に落ちていたら、まず、開いて中身を確認するだろう。そしてそのままお金だけを抜き取る人もかなりいると思う。

山の中では他人の視線がない。誰にも見られていない。大金でない限り、そうする人が多いと思う。

そして山の中で財布からお金を抜く取るような人でも、東京の街で財布を拾ったら、そのまま交番に届けるはずだ。

日本人のマナーや作法の行動のベースにあるのは「他者の視線」である。

これは日本人独特の文化であり日本人の行動様式の基となっている。

外国からすると恐ろしいほどに感じる「日本人の民度」も日本社会の共同体が作り上げたものだ。

「和をもって尊しとなす」という古代時代から、他者との協調性を重要視する日本風土があった。それが異様なまでに他人の視線を気にする集団を作り上げた。それはいい面も悪い面もあるが・・・

傘の場合、他人の視線を気にする必要はない。

だから、返す人が少ないのだ、という分析ができるが、どうだろう?