Meltな気分で

コギトが書く、時事中心の雑多なブログです。暇つぶしにどうぞ。

日刊スポーツの謝罪とイエロージャーナリズムの跋扈

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日刊スポーツが有吉・夏目さん交際報道の誤報を謝罪!!

今年の夏に、日刊スポーツが大スクープとして報道した夏目三久さんと有吉弘行さんとの熱愛そして結婚・妊娠の報道が誤報だったという謝罪を本日した。


当社は、8月24日付本紙で「有吉の子供 夏目三久妊娠 熱愛!! 結婚は未定」の見出しで、また、同25日付で「有吉 夏目アナ 年内結婚」の見出しで、フリーアナウンサー夏目三久さんとタレント有吉弘行さんに関する記事を掲載しました。
しかし、おふたりそれぞれから事実無根との抗議を受けました。これを重く受け止め、再度取材内容を検証した結果、一連の記事には事実と異なるところがありました。特に妊娠という女性にとって重大な事柄については、ご本人に確認しておらず事実に反していました。この記事を契機に流されたさまざまな臆測を含め、夏目さんには深刻かつ多大なご迷惑をおかけいたしました。
ここに訂正し、謹んで深くおわび申し上げます。
 日刊スポーツ新聞社

 

最初から否定していた2人だったのに無視したタブロイド!!

まず、最初8月24日に2人の交際報道が出たとき、誰もが純粋に祝福したと思う。

40代と30代の話題のカップルだ。

仮にできちゃった婚でも、いい大人だし、これは喜ばしいこと。素直に喜んでいい。

 ・・・ところが、夏目さんの事務所サイドから即否定の報道が出た。

ただ、夏目さんはこの後、夏の休暇を取ってしまったため、一週間ほど、うやむやな感じに見えた。彼女の立場に立てば「ない」ということを言う以上に対処することはできなかったのかもしれない。

「事実じゃないこと」は事実じゃないという以外に言いようがないのだ。これは悪魔の証明と同じこと。

 

一方、有吉さんの方はツイッターで『これが狐につままれたようと言うのか』と最初の反応を示した。こちらは即否定じゃなく、曖昧な反応だった。

そのことが一部のネット民から何か裏があるんじゃないかという憶測を呼んだ。

今から考えると有吉さんは男だ。

勝手に忖度すると、それが嘘であれ、噂になるのは芸の肥やしとでも思ったのだろう。しばらく放置してみるか、という計算だったと思う。

スキャンダルもネタのうち、ぐらいに。

 その有吉さんも8月28日にラジオで今回の交際報道を全否定した。

最初の熱愛報道から4日後である。

たった4日だが、スクープ記事から4日というのは、スキャンダルの続報に飢えている世間にしてみれば長い。

つまり4日間もなぜ黙っていたんだという反応になる。

 

騒動が収まらない中、夏目さんは業を煮やしたのか、スポニチとの電話取材に自ら答え、はっきりと否定した。

最初の否定は事務所サイドだが、今回の否定は本人の口から直接だ。

私はこの時点で今回の熱愛報道は誤報だと確信した。

 ところが、日刊スポーツとそれに後追い記事を書くタブロイド紙は、まったく別の行動に出た。それは「売れればいい」というイエロージャーナリズムそのものだった。

 

日刊は「年内結婚」というデタラメ。他は「事務所社長の圧力」という陰謀説

よくもまあ、こんな記事が書けたと思う。

こいつらは売れればそれでいいのか?

芸能人に人権などないのか?

日刊スポーツが続報として「年内結婚」の記事を書いたのはスポニチとの電話インタビューの前だ。しかし本人の口から完全否定の言葉が出たのにまったく取り消す気配がなかった。

 さらに他のタブロド紙は、このスキャンダルには裏がある、などと匂わせた。それが夏目事務所社長の圧力。いわば陰謀論を言い出したのだ。

日本人は陰謀論を割りと信じてしまう。

もちろんケースによっては陰謀もあるだろう。

また今回、30代の夏目さんでなく、売り出し中の10代のアイドルだとしたら、事務所も全力でなんとかする、という場合もあるかもしれない。

だが大人同士の恋愛に、なぜ事務所の社長が口出しするのか。仮に熱愛・結婚が本当だとしてタレントとしての価値など下がらないわけだから。

 

私はこの事務所社長の陰謀説を流布した連中に強い嫌悪を覚える。

このスキャンダルは話題性抜群だ。もっといろんな尾ひれをつけて続報を出せば売れるだろう、というさもしい根性がまる見えだから。

活字やネットのニュースサイトに出たことは、おそらく真実に違いない、と誰もが思う。少なくとも裏はとってあるのだろうと。

・・・いや、いや、今回のこのケース。日刊スポーツはまったく裏なんかとっていない。それなのに、夏目さんの熱愛・結婚そして妊娠までも断言している。

 

数か月後には、この報道の正解は出る。それが今であり、そして日刊スポーツは12月を前にして謝罪に追い込まれたのだ。

 

イエロージャーナリズムが跋扈する社会!!

イエロージャーナリズム、すなわち煽情的に煽り、世間の注目を浴びて部数を伸ばしたり世論を誘導する方法は、ジャーナリストとしての本質に欠けることだ。

今回、夏目さんとそして夏目さんの事務所社長は名誉毀損で訴えればいいと思う。

もちろん、民事裁判で仮に夏目さんサイドが勝ち(まず勝つだろうけど)慰謝料を得たとしても、日刊スポーツ側は痛くも痒くもない。

そんなものは彼らは計算済みだ。

それよりも売れ行きがいいから問題ない。

また民事で負けても刑事事件にはならないと高をくくっている。

一般人と違い有名人にはプライバシーがないだろうと考えているからだ。

もちろん、そんなことはないのだが、警察もなかなか事件として取り上げない。どうも『言論の自由』というやつに及び腰になっているようだ。

言論の自由?

裏も取らず、憶測だけの記事を書き、人を傷つけていおいて言論の自由?

そんなものがあるわけない。

 

今年は流行語大賞に「センテンススプリング」や「文春砲」という言葉が入った。

世間は今年の文春の活躍に喝采を送っているかもしれない。

しかし、文春のこの1年の記事で、イエロージャーナリズムと思えるものもけっこうあったように思う。

社会的意義のあるスクープとイエロージャーナリズムの違いを見極めるリテラシーは読者にかかっている。

もちろん自分も偉そうなことは言えない。扇動的な記事に踊らされることもある。

とても難しいことだが、きちんと見極める目を持つことしかない。